2014年5月2日金曜日

Toronto Bluejays 2014 prospect ranking

完全に私見のランキングになります。私の好みが多分に含まれています。
マイナー開幕前の時点でのランキングになります。









No.1:Marcus Stroman(RHP) マーカス・ストローマン

5-9、185ポンドと小柄な体格から耐久面を不安視されるが、昨年は2Aでフルシーズンを過ごし111.2IP、ERA、3.30、27BB127KでK/9が10.4、K/BBは4.78とスターターとしての力を示した。最速98マイルのファストボール、スライダー、カッターと3つのプラスピッチを有し、チェンジアップも平均以上のボールになると目されている。コマンドがよくソリッドな2番手になれるポテンシャル。


No.2:Aaron Sanchez(RHP) アーロン・サンチェス

ローテーションのトップに立てる素材ながら、制球難に苦しみ続けるトッププロスペクト。プレミアムなStuffを持ち、特にファストボールは最速97マイルで動きを伴う一級品。カーブ、チェンジアップも評価が高くアームアクションもルーズ。制球さえ改善されたら間違いなくエース級の素材。


No.3 Franklin Barreto(SS) フランクリン・バレット

5-9と小さな体にプレミアムなツールが詰まっているプロスペクト。打者としてはプラスのバットスピードとヒットツールを有し、ラインドライブを飛ばすミドルヒッターで投球の見極めもできるが、昨年は59Gで56個喫したようにやや三振が多い。二桁HRを打つパワーポテンシャル。脚が速く肩も強いが、フットワークの問題からSSに残れるかは疑問視されている。


No.4 Roberto Osuna (RHP) ロベルト・オスーナ

今年19歳と若いながら安定した制球を土台としたピッチングが光るメキシカン。92-96マイルのファストボール、プラスのチェンジアップにスライダーを織り交ぜるが、スライダーはまだ発展途上。メカニクスもスムース且つルーズだが、2013年7月トミージョン手術を受け、今年中の復帰登板が叶うかは微妙なところ。


No.5 Mitch Nay (3B) ミッチ・ネイ

プラスからプラスプラスのパワー、プラスのヒットツール、上質なアプローチと打者として非常に優れた能力を有している。ランナーとしては平均以下。3Bとしてプラスの肩と十分な守備範囲はあるものの、フットワークが拙く1BまたはコーナーOFへのコンバートの可能性が囁かれている。


No.6 Daniel Norris(LHP) ダニエル・ノリス

92-95マイルのファストボール、スライダー、チェンジアップ、カーブは全て将来的にプラスとの評価。コマンドに問題を抱えており、去年は90.2IPで46個もBBを与えた。ただし身体能力が高く、アームアクションもルーズなことから、改善にはポジティブな予想が多い。


No.7 Arbert Tirado(RHP) アルベルト・ティラード

傘下でもトップクラスのStuffを持つプロスペクト。腕の振りが非常に速く、その右腕から放たれたファストボールは最速98マイルに達し、かつ爆発的な速度を持ちミットに達する。スライダーは将来的に70グレードの評価とされ、チェンジアップも改善を示している。メカニクスもルーズであるが、投げ急ぐあまりリリース時にバランスを欠いているとの指摘も。


No.8 Sean Nolin(LHP) ショーン・ノリン

90マイル台前半のファストボールは動きを伴い、それをゾーンにコントロールすることができる。セカンダリーピッチはチェンジアップ、カーブ、スライダーとあるが、チェンジアップが最も上質なもの。特に大きな欠点こそないものの、ファストボールの評価は平均レベルであり、MLBの舞台で活躍するにはややファストボールの威力に欠けるきらいがある。


No.9 Chase Dejong(RHP) チェース・デジョン


制球力を含めた総合力の高さが光るRHP。カーブの評価が非常に高く、12-6の軌道で変化するアンヒッタブルなボールでMLBレベルでもアウトピッチになると見られている。平均88-91マイルで最速94マイルのファストボール、チェンジアップはまだ発展途上。2013年は58IPを投げ、10個しか四球を与えなかった。


No.10 Miguel Castro(RHP) ミゲル・カストロ


6-5、190ポンドの痩身から多大なアップサイドが見込めるとされるRHP。平均で93-96マイル、最速で99マイルに達するファストボールの評価が高い。スライダー、チェンジアップも将来的にプラスのクオリティ。2013年は3チーム合計でで70IPを投げ、ERA1.54、88SO11BBと支配的なパフォーマンスを見せた。


No.11 Rowdy Tellez(1B) ラウディ・テレーズ


2013年ドラフトクラス内で、左打ちとしては最高とされたパワーが最大の魅力。6-4、220ポンドとがっしりした体格からプラスのバットスピードで長打を飛ばし、プラスプラスのパワーポテンシャルとされる。ヒットツールも平均以上のポテンシャル、打席でのアプローチも忍耐強いが打撃自体はまだ粗い。守備走塁は特筆すべきものはないが、1Bとしてじゅうぶんな守備力は持っている。


No.12 AJ.Jimenez(C) AJ・ヒメネス


キャッチャーに必要なスキルをハイレベルで備えるディフェンシブなキャッチャー。ボールブロッキング、盗塁阻止、フレーミング技術と全て評価が高く、マイナーでの通算盗塁阻止率は40%を超える。一方でバットは非力であり、ブレーキングボールへの対応に課題が残るが、MLBレベルでギャップを抜くパワーはつくと目されている。コンタクトは巧いと言えるレベル。




No.13 DJ.Davis(OF) DJ・デービス


20-80スケールで80グレードのスピードが最大の武器。ただ盗塁技術は未熟で、去年は21度盗塁を試みて13SB、8CSとまだ磨かれていない。そのスピードを活かした守備は評価が高く、ゴールドグラバーになれるとされるが肩は強くない。打撃はアプローチ、ヒットツールともまだ未熟で、素材先行型のプロスペクト。


No.14 Dawel Lugo(SS) ドウェール・ルーゴ


素晴らしいハンドアイコーディネーション(手と目の連携)を活かしたヒットツールの評価が高く、全方向に打球を打ち分けることができる。パワーも20HRほどのレベルに達すると見られているが、一方で三振も四球も少なすぎるアプローチが問題視される。SSとしてはグラブ捌き、スムースな動き共に評価されているが、生来のスピードがなくやや守備範囲に欠けるため、将来的には3Bに移るとされている。



No.15 Tom Robson(RHP) トム・ロブソン



シンカーボーラー。91-95マイルの範囲で重く沈む一級品で、多くのゴロを生み出す。一方でカーブ、チェンジアップ共にセカンダリーピッチはまだ未熟だが、共に平均以上のポテンシャルを持つ。将来的にはローテーション半ばを守るイニングイーターとの見方が多い。


No.16 Dalton Pompey(OF) ダルトン・ポンペイ


CFにおいて昨年のマイナー版ゴールドグラブを受賞した守備が光る。38SBを決めたスピードが守備でも発揮されており、インスティンクトに優れ、肩もプラス評価。バットではパワーレスかつアベレージも高くないが、その分出塁することができるリードオフタイプ。昨年は9本の3Bを打った。


No.17 Andy Burns(3B) アンディ・バーンズ


上質なパワーとスピード。昨年は15HRを打ち、33SBを決めた。元々SSであったディフェンス面は評価が高く、強い肩と広い守備範囲を持っている。突出したツールがないため、将来像はユーティリティに落ち着くとの予想がされている。


No.18 Adonys Cardona(RHP) アドニス・カルドナ


2010年に2.8Mの契約金という高い期待を受けて入団したポテンシャルを未だ発揮できていない。最速99マイルのファストボールは92~95マイルの平均球速で、プラスのポテンシャル。12-6の変化をするカーブも将来的なプラスポテンシャルを有するが、制球難が向上を妨げている。過去3年のBB/9は3.4、5.7、4.6と高いままで、これが解消されない限りはブルペンとの将来像を覆せないだろう。


No.19 Jairo Labourt(LHP) ジャイロ・ラバウト


6-4インチと大柄なフレームを持ち、最速94マイルに達するファストボールはまだ伸びる余地がある。スライダーを持ちプラスポテンシャルを有するが、チェンジアップはレパートリーにあるもののほとんど投げず、向上が必要な球種。チェンジアップが向上すればローテーション半ばの素材。


No.20 John Stilson(RHP) ジョン・スティルソン


クローザーポテンシャル。最速97マイルのファストボールは重く沈む。スライダー、チェンジップもプラス評価だが、ややコントロールに不安がある。ただリリーバーとしては問題ないレベル。



ジェイズの四月

四月が終わりました。ジェイズにとっては色々と残念な四月になってしまいました……投手陣の崩壊、打線低調と噛み合わない状態が続いています。12勝15敗、地区4位と負け越して四月を終えてしまいました。





・野手陣
 なんといってもレイエスの離脱が痛かったです。開幕してすぐに離脱。戻ってきてからも打率2割前後に盗塁は0と依然低調なままで、ジェイズのオフェンス不振の一端を担ってしまっています。彼の怪我は予想できましたが、さすがに開幕すぐとは計算外でした。IFのデプスが極薄なのがこういうところで響いてしまいます。ライアン・ゴインズも24試合で打率.150、出塁率でも.203とお話にならず、ついに先日バッファローへ送られてしまいました。これでは自慢の守備もプラスになりません。
 



ナバーロは打率3割超えとバッティングはなかなか好調ですが、守備がひどいです。パスボールがすでに3つあり、26回の被盗塁機会で刺せたのはたったの4回、CS15%と走られ放題です。これではバッティングがいくら良くても……とため息をつきたくなります。ロウリーは打率2割以下ですがRBIがチームトップ、6HRとそこそこのパワーを発揮。エンカーナシオンが低調で、ここまで2HR、それ以上に心配なのが三振の多さで、ここまでで25個も喫しています。ロングヒッターでもコンタクトが非常にうまい彼なのにこの多さはかなり心配なのですが……五月での爆発を期待したいですね。
リンドは開幕から3割超えと好調でしたが、18日に背中の痛みを訴えDL入り。ただ、ここはフランシスコでカバーできており、ダメージを少なく抑えることができています。驚異のパワーを持つフランシスコ、彼にも注目です。



OFはメルキーが.342と好調です。オフの手術で痛みが取れ、全力でプレーできているよう。素晴らしいオフェンスを見せてくれています。ラスマスは打率が2割を下回り、三振も相変わらず多く酷い状態です。いっそDL入りさせてもいいかなと思うのですが……


そして我らがバティスタ。四月は.293/.467/.598 8HR18RBI 30BB21SO OPS1.065と好調な四月でした。四球のペースが驚異的です。30球団の打者で堂々トップ。ただ、さすがに多すぎるかなと思います。数字自体はいいので五月もこの調子でお願いしたいです。


問題は2Bです。ゴインズがマイナー落ち、レギュラーを固定できていません。ギボンズもたまらず2B問題に言及したようですが、そんなことはオフからわかっていたことで、ファンからすれば今さら何を言っているんだという感じです。イズトゥリスが靭帯をやってしまいシーズン絶望、問題はかなり深刻かもしれません。トレードで誰か獲得する必要が出てくるかも。AAはどう出るんでしょうか。
これに関して面白いと思っているのはバッファローに先日昇格してきたRyan Schimpfです。.299/.440/.642となかなかのスラッシュラインで、出塁できます。3Bがメインではありましたが、2Bも守れます。さすがにすぐ昇格はしてこないと思いますが、2Bが固定できないままだと、いずれは彼の昇格話も出てくるかも。注目しておいたほうがいいかもしれません。





・投手陣
悲惨の一言です。スターターからブルペンまで酷いです。ディッキー、モロー、マゴワンがERA5点以上、バーリーとTJ明けのハッチソンがローテを引っ張る形に。スターターが長い回持たないのでブルペンの出番が多くなり、そのブルペンもボコボコにされるという展開がよく見受けられます。ジャンセンが開幕からDL入り、代わりにクローザーを勤めているサントスはERA8.31と大炎上しており、シーセルもERA5.23。ループとデラバーも4点を超えており、現状で安心して送り出せるリリーバーが一人もいない状態です。18日の試合では1イニングでなんと8四球、3暴投というとんでもない大失態もありました。さすがに一時的な事態で落ち着いてくると思いますが、スターターの不甲斐なさでブルペンに余計に負担がかかっているのは事実です。
マゴワンは60球以上投げると疲労を覚えることを本人が認めており、スターターとしてはかなり怪しい状態です。これを受けてStromanの昇格が近くなってきています。29日の登板では6イニングを投げ無失点、1四球に10奪三振と、支配的なパフォーマンスを見せました。正直早く昇格してきてほしいといった感じです。開幕前から懸念されていたスターター5番手の問題が再燃してきてしまいました。







暗いことが多かった四月。反攻といきたいところですが最近のみじめな試合の連発だとポジティブにもいけません。このままずるずると落ちていくところだけは見たくないです。怪我人は多くないので、戦力的には足りているはず。五月の爆発に期待するとして、今回はここまでにして筆を置きます。