2014年11月21日金曜日

ラッセル・マーティンが5年82Mの契約でジェイズへ

長いことご無沙汰となってしまいました。久しぶりにブログを更新いたします。


さて、11月17日にFAとなっていたラッセル・マーティンがジェイズと契約合意に至ったと発表され、このほど現地時間の今日20日に正式な会見が開かれました。ジェイズは過去にマーティンがFAになった際にも彼と接触したようですが、そのときはまだアレンシビアがレギュラーであり、マーティンが彼のバックアップ扱いになるのを嫌い契約に至らなかったという経緯がありました。契約の内容は5年82M。この契約はジェイズのフランチャイズ記録で二番目に大きな契約となります。ちなみに一番はバーノン・ウェルズの7年126Mです。



契約の内容を見てみましょう。

15年:7M 
16年:15M
17年~19年:20M

なお、ノートレード条項は含まれていないとのことです。とはいえ、17年からの20Mのサラリーでは簡単にトレードすることもできないでしょうが。PITは彼にQOを提示していたので、ジェイズは有していた来年のドラフト全体18位の指名権を失いました。
マーティンは「5年契約というのが重要だった」と語っており、これが決め手となったようです。CHC、PIT、LAD、SEA、彼に興味を示しているとされていた球団は軒並み彼に4年契約を提示していたようで、ジェイズが純粋に条件面で上回っていたんですね。


ジェイズは当初マーティンを獲得することは考えておらず、彼を本格的に獲得するために動き始めたのは11月に入ってからだったそうです。11月4日、来年モントリオールで行われるCINとのSTゲームの記者会見のためにアンソポロスがモントリオールに滞在していたとき、彼と彼のエージェントであるColleranと会い、そこから契約へと動き始めたのだとか。


個人的には彼の入団を熱望していたので、彼の入団は大歓迎です。14年はディオナー・ナバーロがレギュラーでしたが、彼は肝心の守備がワーストレベルだったので、もう彼以上のディフェンスを持ったCが来てくれるなら誰でもいいという思いでした。それがマーティンという球界でも最高のCの一人である選手が来てくれることになったのですから。彼はMLB9シーズンで7度もプレーオフを経験しており、これはプレーオフから遠ざかっているジェイズとしては重要なポイントです。またマーティンはオフェンスも14年のOPSが.832と優秀であり、この面でもナバーロと比べてアップグレードできることになります。もはや言うことありません。
そしてなんといってもマーティンはイーストヨークという現トロントの地区で生まれ、モントリオールで育ったカナディアンなんです。これがマーケティング面でも重要であることは言うまでもないでしょう。
彼のプレーが観られる来年のシーズンが楽しみでなりません。



・ジェイズの補強ポイント

現時点で名前が挙がっているFAの候補としては、パブロ・サンドバル、ジョン・レスター、アンドルー・ミラーがいます。ポイントとしては2Bの補強、ブルペンの強化なのでだいたい理に適っていると言えるでしょうか。サンドバルを獲得した際にはおそらくロウリーがフルシーズン2Bを勤めることになり、もしレスターを獲得した際にはハップをトレードに出すことが予想されます(おそらくレスターの獲得はないでしょうが)。
私の考えとしてはM-IFを一人、ブルペンを二人ほど加えたいところです。M-IFの候補としてはアズドゥルバル・カブレラ、ジェド・ラウリー、ブルペンの獲得候補はフランシスコ・ロドリゲス、セルジオ・ロモ、ルーク・グレガーソンの名前が挙がっています。アンディ・ダークス、ジャスティン・スモーク、マーティンの獲得など去年以上にアンソポロスがアグレッシブに動いている印象を受けます。特にブルペンは今年苦しんだところであり、しっかりとした補強を望みたいところです。このオフはロスターを大幅に変えることをアンソポロスが示唆しているので、動きに注目したいところですね。