2014年4月5日土曜日

Minor’s Report マイナー開幕

さて、MLBが開幕して数日経ちましたが、現地4月3日からマイナーも本格的にシーズンが始まりました。3AでStroman、2AでSanchezが投げています。


Marcus Stroman:4IP、2H2ER、1BB4SO
Aaron Sanchez:5IP、1H0ER、2BB5SO


二人とも上々の開幕と言えるのではないでしょうか。メジャーのスターター次第ではStromanは出番が早めに来そうです。Sanchezも今年はマイナーだと思いますが、パフォーマンス次第ではお呼びがかかる可能性も否定できません。しっかりと牙を研いでもらいたいですね。


傘下チームの注目のプロスペクトを書いておきます。


3A Buffalo Bisons バッファロー・バイソンズ(ニューヨーク州バッファロー)


Marcus Stroman(RHP) BAチーム内ランキング2位
Sean Nolin(LHP) BAチーム内ランキング10位
John Stilson(RHP)BAチーム内ランキング21位

トップチームに何かあった際にはここからジェイズへ呼ばれます。川崎、Gose、Wagner、Pillar、Romeroはそのうち出番がありそうですね。Nolinはマゴワンがダメな場合、Stilsonはブルペンに怪我人が出た場合コールアップの可能性があるかも。


2A New Hampshire Fishercats ニューハンプシャー・フィッシャーキャッツ(ニューハンプシャー州マンチェスター)


Aaron Sanchez(RHP) BAチーム内ランキング1位
AJ・Jimenez(C) BAチーム内ランキング14位
Andy Burns(3B) BAチーム内ランキング19位


なんと言ってもSanchezにつきます。コマンドには相変わらず課題を抱えたままなので、進歩を見せてほしいものです。改善されたらいよいよエースへの障害はなくなるでしょう。Jimenezはおそらく今シーズン中盤~終盤にはジェイズにコールアップされているはず。彼の守備力が待ち遠しいので、早く昇格してきてほしいものです。Burnsは今年中にバッファローへの昇格が目標といったところでしょうか。


1Aアドバンスド Dunedin Bluejays ダニーデン・ブルージェイズ(フロリダ州ダニーデン)


Daniel Norris(LHP) BAチーム内ランキング6位
Dalton Pompey(OF) BAチーム内ランキング17位
Dwight Smith Jr.(OF) BAチーム内ランキング27位


NorrisはStuffはいいものを持っているだけに、まずはコントロールを改善したい。コマンド以前にストライクゾーンへ投げ込めていません。Pompeyはアプローチがよく出塁できるリードオフタイプなので期待しています。守備もビッグリーグでCFでプレーできるでしょう。


1A Lansing Lugnuts ランシング・ラグナッツ(ミシガン州ランシング)

DJ・Davis(OF) BAチーム内ランキング3位
Mitch Nay(3B) BAチーム内ランキング4位
Albert Tirado(RHP) BAチーム内ランキング8位
Dawel Lugo(SS) BAチーム内ランキング9位
Chase Dejong(RHP) BAチーム内ランキング11位
Jairo Labourt(LHP) BAチーム内ランキング12位
Tom Robson(RHP) BAチーム内ランキング16位
Matt Dean(1B) BAチーム内ランキング25位



傘下で最も注目すべきはこのチーム。プロスペクトが勢ぞろいしています。Nay、Tiradoは私の最も気に入っているプロスペクトで、パフォーマンス次第では来年のBA全体ランキング100位以内に送り込めるかもしれません。Davisはツールはいいものを持っていますが、まだまだrawな状態です。ヒットツールと粗いアプローチを磨き、足は速くても盗塁失敗が多いのでこの辺のスキルも向上させてもらいたい。Chase Dejong、Tom Robsonも動向を追いたい選手です。Dejongは全体的なパワーアップ、Robsonはセカンダリーピッチの向上を図りたいところ。Deanは去年のハイアベレージを今年も見せられるかどうか。BABIPの高さに頼らない、ホンモノの打力を見せてほしいですね。



こんなところでしょうか。マイナーの動向は逐一追っていきますが、2週に一回くらいはこうして全体をまとめたレポートを書きたいと思っています。あくまで目標なので悪しからず。

2014年3月19日水曜日

14年MLBドラフト候補レポート:Brady Aiken

先日SB Nationのモックでジェイズが全体9位指名との予想が出たAiken。興味が出たので彼のレポートを書いてみることにします。



Brady Aiken
Position: Pitcher(LHP)
Height: 6’4
Weight: 210
Bats/Throws: Left/Left
School:Cathedral Catholic HS(san diego,California)
Commit:UCLA

video




・Scouting Report
 14年ドラフト内で最も洗練されているHSピッチャーとの声もあるプロスペクト。6-4、205ポンドと素晴らしい体格を持ち、既にプロ級のビルドを持つ。クリーン且つルーズなアームアクションであり、またそのアームアクションを繰り返すことができる身体能力を併せ持っている。OFとしてプレイすることもある。
 ピッチングは4シーム、カーブ、チェンジアップと主に3つあり、そのどれもが既に平均以上のクオリティ。ファストボールの平均は92マイル~95マイルを記録し、短いイニングだと97マイルに届き、パワーが増している。70マイル台前半のカーブは12-6の軌道で鋭い変化を見せ、チェンジアップも深く沈む。また、この三つの球種をストライクゾーンにコントロールすることができ、HS選手としてはかなり優れた制球力を持っていることが高く評価されている。
 UCLAとのコミットメントを持っている。全体10位以内か、それ相応の金額を用意する必要があるとも。Aiken本人はプロかUCLA、どちらでプレーすることになるかはわからないと語っている。
 2013年は53.1イニングを投げERA0.92、80Kを奪い、USA  Baseball Inetrnational Award of the yearを受賞した。


 
・総評 
HS選手はなかなか情報が少ないですね。カレッジに所属している選手だとHS時代からの情報の蓄積があるんですが……とりあえずまとめてみましたが、うまくまとまって見えると幸いです。
 ジェイズは現在下部組織にピッチングプロスペクトが集中しており、ピッチャーを指名するのであればマイナーを早く駆け上がってこられる選手が理想かと思います。Aikenは既に素晴らしい体格と、コマンドの評価も高いのでセーフティに、かつ早く成長してこられそう。となると、ジェイズが全体9位で指名することも大いにあり得ると言えるのではないでしょうか。これからのパフォーマンス次第かもしれませんが、もう少し評価が上がるかも。昨年のBickfordを逃したことを考えると、サイナビリティが高いとは言えない選手の指名はかなり不安なのですが……指名する前から言ってもしかたないので、これからドラフトまでの3カ月、彼のパフォーマンスを見守っていきたいと思います。


6/9追記

HOUに全体一位指名され、現地6月7日に契約金6.5Mで合意に達したとの情報がありました。契約金6.5MはHS選手としては史上最高タイ(PITのTaillonも6.5Mでトップ)だそうです。
まさかこの記事を書いた当初は全体一位指名をされるほど評価が上昇するとは思ってもみませんでした。GMのジェフ・ルーノーには役職に就いて以来最高の選手とべた褒めされています。契約も早かったので今月中にはマイナーでのデビューが期待できそうですね。楽しみにしています。









2014年3月9日日曜日

Favorite Prospect Report:Javier Baez(CHC)

私のお気に入りであるCHCのJavier Baezについて。




【打撃】

ゲリー・シェフィールドと比較されるスイングメカニクスから素晴らしいバットスピードで長打を飛ばし、昨年はA+、AAの2クラス合計で37HRを放った。アプローチは粗く、40BB、147Kとまだまだ洗練の余地がある。パワーは彼のベストツールでmlb.comの20-80スケールで70との評価。



【スピード】
スピード自体は平均的ながら、昨年は20SBを決めた。良いインスティンクトを持ち、ランニングスキルはある程度の評価は得ている。



【ディフェンス】
SSを十分に勤められるレンジと強いアームを持っているが、しばしばコンバート論が浮上している。エラーが非常に多く、昨年は44個のエラーを記録してしまった。





STでは既に2HRを放っています。一目で引きつけられるほどの惚れ惚れするバットスピードは必見。SSにとどまれるかはまだ不透明ですが、個人的にはこのままSSを守り続けてもらいたいところです。SSで37HRなんてロマンの塊ですから。

2014年3月2日日曜日

初投稿。

ジェイズとバティスタとプロスペクトとドラフト候補について書いていこうと思ってます。